陸地の上で
時の砂がサラサラと
静かに絶え間なく流れ落ちる
（まるで水の流れのように止まることなく）
その石英の一粒一粒に
大切な思い出が詰まっていて
（ささやかな日常だけれども大切な人と過ごした懐かしい日々）
光を受けるとキラキラと
美しく輝いていて見える
（研磨されて最後には優しい記憶だけが降り積もる）
海の細波を聴きながら夜空を見上げる
星が宝石のように煌めいて
（もしかしたら宝石が星のように煌めいているのかもしれない）
大切な人の思いを夜の風とともに運ぶ夜長鳥が
（僕の空想するとても大切な鳥のこと。笑ったりする大人には内緒だよ。）
天の川を映し出す大きな翼をはためかせて飛んでいた
気高く美しく優しい鳥
誰かが祈る大切な人への気持ちを伝えるため
深い群青色の空に羽ばたき星の林を駆け抜ける
星が瞬く綺麗な夜空の日は
天空を流れるように飛翔する夜長鳥の姿を想い
皆の幸せを願いながら夜毎に空を走る鳥が
どうか幸せでありますようにと願う
（君の優しさを知る僕はそう願わずにはいられない）