鍼狂人の夢
私はその鍼狂人より、ある部屋へと招かれました
その部屋の中には、70歳前後となる鍼狂人とその弟子と墨で絵を描く職人がいました
鍼狂人「うむ、なんとも見事な絵ですな」(墨で書いた迫力ある金剛力士像のような絵を
見て鍼狂人はうなずいた)
鍼狂人は私に目をやり、ここへ座れといわんばかりに手招きをした
近くにより、私を座らせると鍼狂人は私に言うのです
「お前を試してやろう」「今からテーマを与えるからお前はそのテーマに自分のビジョンと
やる気を乗せて、わしにその思いを伝えてみろ」と言うのです
私はいきなり何で。と思いましたが、すぐに気持ちを入れ替えて、やる気満々モードになりました
しばらくすると鍼狂人の弟子がいきなり正坐のまま大声を高らかにあげました
「熱き思いは熱き言葉でかたれー」・・・・シ――ン
えっ。これがもしかしてテーマですか。かなり驚きましたが、これもすぐに切り替えてじゃあ熱き思いが伝わるように分かりやすく声に躍動感を出して・・・と色々考えながら、その弟子に負けない気を破るような声で私は叫びました
「私は周りから先生と呼ばれる立場です。しかしながら実のところ私は先生と呼ばれるにはほど遠いのです。」
「まず私はもっと勉学と技術を磨きあげ、今よりも多くの病気を見極め治せるようになる事はもちろんの事、病気の事、東洋医学の事、またその他色々の事を理解し患者様や後輩や周囲の者に伝えていかなければならないのです。」
「そうする事で、自分の治療家としての深みをまし、自分がイメージする先生へと近づけるのです。」
と発言した後すぐに目を私は覚ましました
なんだか忘れてはならない大切な夢である気がしたので、この度ここへと載せることを決意しました