罪とボランティア
と、その時ふいに乱暴なノックの音がした。
「オイ、いるか! ここを開けろ」
何事だと立ち上がると窓の外に見慣れた収監車が止まっていた。
「悪い冗談はよしてくれ! 俺はちゃんと刑期を果たしたぞ」
俺はドアを破って入ってきた収監士にどなった。
だが彼らは有無を言わせず俺をひっ捕らえると、収監車に投げ入れた。
「そうか・・・『42型フルハイビジョン、ブルーレイ付き』18万9千円、通販で買ったまま金を払っていなかった・・・」
―― Fin ――
作品名:罪とボランティア 作家名:おやまのポンポコリン