頸動脈
未練のかけら
今だに
君の夢を見るんだ
その君の姿は
きっと僕の未練のかけら
後悔をごまかすための未練のかけらたちが
君の姿を鮮やかに映し出す
僕にとどまるもの
それは
さよらなした後悔じゃない
きみに
どれだけの優しさをあげられただろう
そんな後悔
君からの最後のメール
「さようなら 愛していたよ」
見ながらひとりつぶやいても
もう君には届かない
僕も君を愛していたよ
どれだけ
僕は君に
ぬくもりと思いやりを
あげられたのだろう
せめて夢の中で君に
せめて夢の中でと
未練のかけらが
君を
僕の心に呼び覚ます