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織田軍団の筆頭家老

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信長の次は秀吉と行きたいとこですが今回は信長の主な家臣達について書いていこうと思います。
信長の家臣で織田四天王と呼ばれた重臣がいます。
柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興、滝川一益です。
がこの四人ではないパターンもあります。
柴田勝家、丹羽長秀ここまではだいたい同じ、その後に羽柴秀吉、明智光秀、前田利家、佐々成成政、河尻秀隆、などが入ってくることもあります。
が、今回は最初のパターンを四天王と呼び、後を重臣や家臣と呼ぶことにします。
四天王の筆頭つまり織田家臣団の筆頭は柴田勝家です。
でもこの勝家信長の有名な戦のほとんどに名前が出てきません。
戦に強く鬼柴田と呼ばれた割には、戦での評価や、戦績がまるでないのです。
一番目立って勝家が活躍した戦いは、弟信行と信長が戦った時で、その時勝家は信行方の武将で、信行の主力部隊でした。
信長に負けたものの、信長は勝家の武力を買い家臣として復帰を許しました。
その後は信長の筆頭家老として織田軍団を率いていく。
ではなぜ勝家の軍は表舞台での活躍がないのか?
それは筆頭家老は信長本陣にいて信長を助けるのが仕事であるため、ともう一つは留守にした本拠地を守る役割があるためである。
この勝家そういう意味では無敵なのである。
どういう事かというと、
普通、信長にしろ他の大名にしろ遠くに遠征にでると城の守備が手薄になる。
それを狙って他の大名や豪族などが攻めてくる。そのため戦の途中で本体が引いて本拠地に戻る、戻る事を聞いた軍勢は撤退。
戦国時代ではごく当たり前の光景である。
有名な、上杉謙信や武田信玄、毛利元就などもそのたびに戦を切り上げ本拠地に戻っている。
だが、織田軍は違う。戦っている最中に敵に挟まれた事はあっても本拠地を攻められた事はない。私はここに鬼柴田こと柴田勝家がからんでいるのではないかと考える。
本拠地を任す者それは絶対裏切らない事が大前提である。
それに加えて、本隊がいない城なので守備する兵士の数は少ない。
そこにこの勝家がいることにより他の大名は攻められなかったんではないだろうか?
それにこの事で戦績のない勝家が織田の筆頭家老をずっと努めてこれた事に繋がるんではないだろうか?
柴田勝家という武将は意外と謎が大いに人物である。
代々織田家に仕えていた家柄となっているが詳細は不明。
柴田の名前が始めてでてくるのは信長の父信秀に仕えてからになる。
この当時はまだ重臣などではない。
信長の時代になってようやく重臣になる。
重臣とは軍義や評定にでて意見を言える人、主君に意見を言える人の事である。
勝家は信行の謀反の後、能力主義の信長に厚待遇で召し抱えられる。
いわゆるヘッドハンティングみたいなものである。
それで重臣としてスタートした勝家は当時筆頭家老だった林のかわりに筆頭家老の地位につく
この林という人物はただ古くからいるだけで能力はまるでなかった。
その林を信長がみかぎるのは考えるまでもない。
勝家はあまり頭のいいほうではない、が戦闘能力と統率力、周りを引っ張っていく力、つまりリーダーシップがずば抜けて良かった。それをみた信長が勝家を家老に取り立てたと私は見ている。その抜群の戦闘能力は戦では前に話した通り小競り合いで勝敗が決まってしまうため、勝家のよさは活かせない。
城の守りとなれば話しは別である。
城を少ない人数で守る事もあるが城下の農民や田畑を守る事も大事な役目である。
勝家はその任務に最適だったといえる。
そのため史実や資料などに名前があまりないのである。
勝家がいるだけで他の大名に攻められてないのだから勝家の猛将ぶりは本物だと思う。
その後勝家は今までの実績を買われ、北陸方面軍団長に就任し、北之庄城にはいる。
上杉謙信に備えるためである。
たが、勝家は最初に言ったとおり戦の経験がほとんどない。
それにたいして謙信は軍神といわれ常に自ら戦にでており、武田信玄や北条氏康とも渡り合った歴戦の勇である。
そんな謙信が、勝家の守る北陸に攻めてきた。
軍団の兵力は申し分なかったが、やはり現場経験の差が勝敗をわけることになる。
謙信の軍にあしらわれ、惨敗そのまま攻められれば全滅している。
だが謙信が脳卒中のためこの世を去る。
勝家は九死に一生をえたのである。
上杉軍はその後謙信の跡目を争い景勝と景虎が戦う。
この事により北陸に攻められることはなく、北陸で戦をすることはなかった。
か、そんな折、主君信長が本能寺の変で殺されてしまう。
普通は弔い合戦と行きたい所だが、勝家は攻めるより守るほうが得意なタイプである。
一揆や上杉などの進行を防ぐために動かなかった。
この間に秀吉により弔い合戦は終わり、秀吉に優位に立たれてしまう。
この時点で勝家の負けはほぼ確定。
もともと頭がいいほうではない。交渉や駆け引きにはまるで向いてなかった。
それに比べ秀吉は『人たらし』と言われるほど交渉や駆け引きがうまかった。
とんとん拍子に話が進み秀吉優勢で話が進む。
ここで唯一勝家が味方にできたのは長政に嫁ぎ、長政が死んだことにより未亡人となっていた信長の妹、お市の方だけであった。
でも時代は秀吉に流れており、信長の妹を妻にもらったところで戦況は変わらなかった。
そして賤ヶ岳の戦いに突入。
兵で秀吉に部があるのに加えて、与力として活躍していた前田利家が戦場から離脱、勝家軍は総崩れとなり、北之庄に逃げ帰り、秀吉に攻められる前に自害、妻お市の方も共に自害した。
娘の3人(長政と市の子供)は、茶々、初、江は秀吉に引き取られる事になった。
勝家はここに生涯を閉じたのである。
享年は色々な説があるため不明である。
勝家みたいな筆頭家老は他の大名家にはいない。
信長あっての勝家と言っても過言ではないのである。

作品名:織田軍団の筆頭家老 作家名:緑茶