33粒のやまぶどう (短編物語集)
あとがき
みな様、いかがでしたでしょうか?
小粒なやまぶどう。甘い、酸っぱい、苦い、渋いと味は様々です。
しかし、この小粒な33の物語の中に、みな様とって一粒でも美味なるものがあったのであれば、書き手としては大変満足です。
やまぶどう、その味はまったく気候や環境や経緯など、それらとはまったく因果関係が成立しない摩訶不思議な果実です。
私が創る小説は、もし神さえ降りてくれれば、きっと味わい深いものが出来上がるだろうという、奇跡頼みのやまぶどうに似ています。
それでも1粒の、これはという面白い物語を探し求めて、今後も創作を続けて参ります。
また機会をいただき、このような形で、ご賞味いただければ、まことに嬉しいです。
ありがとうございました。
鮎風 遊
作品名:33粒のやまぶどう (短編物語集) 作家名:鮎風 遊