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きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
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何処にあるか…ニガウリときゅうり。

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『お母さん、きゅうりが、“明日来ると丁度食べ頃になってますよ。”ってきゅうりが言ってる。』
ということもあったりする。
そんな中お母さんがふと、
『野菜ってこんなに切られても痛くないのかなぁ~。』
と言った。
私は分からないので、どうだろうかと考えていたら、
『お母さんきゅうりが、“あっ、大丈夫です。神経はないので痛くありません。そういう風に作られていますから、気にしないでください。お母さん、毎日、大事に食べて頂きありがとうございます。”って言ってるよ。』
と伝えると、
『そういうことかぁ~。なるほどね~。それなら安心して食べられるね。毎日、大事に食べてますよ~。』
と感心しながらお母さんは言った。

また畑でそんなことをしていると上がふと、
『お母さん上が、“野菜が何処にあるかといつも聞いていますが、それって私を試している…ということになるんですけどね~。”って言ってる。どうする…お母さん…。』
と私は伝えたら、
『あっ!!そう言われたら本当だ!!…もう止めようか…。』
とお母さんはビビッてそう言った。
『お母さん、上が、“まあ、私から見せたのだからいいんですけどね…。お母さん、野菜が美味しいようでなによりです。そんなお母さんの気持ちに野菜たちも応えてくれてるのでしょう。野菜たち、お母さんのために大いに育ちなさい。”だって。あっ、みんなから、“はーい。”って聞こえたよ。』
と私は伝えた。
『とても野菜は美味しいです。決して神様を試してはいません。これからも大事に食べます。』
とお母さんは力強く言った。
上はよいよいと肯いた。
そしてお母さんは、
『神様を試してるわけじゃないからね。で、他に野菜何処にある?!』
と聞いてきた。
上はニッコリ笑って何も言わなかった。