『 コドモドモ 3 』
「うんうん」
「するとねぇ、僕の電車になってくれてね」
「ふーん、へぇ!」
「・・・でも、僕の電車はケンカに強くなくてね」
「うん」
「僕がその電車だったらね、轢いてやるからね」
「食事よー」
「食事だってよ」
「そしてねぇ、その電車がね」
「はい。ちゃんとこぼさないで食べれるかな」
「エプロンいらない」
「どうしたの?何かあったの?」
「僕が電車の時にはねぇ」
「コドモドモの番組に夢中なんだよ。な?」
「僕はね、ジャガイモしかダメだからね」
「わー!すごいちゃんと食べてるぅ」
「僕のエプロンの絵が気に入ってるって知ってるから大丈夫だけどね」
「え?エプロン?はい」
「もう冷めてるだろ」
「うん」
「芋っぽい奴になっちゃうぞ」
「パパの分もある?」
「それからねぇ、電車が来たらね、僕のところに遊びに来るって約束したからね」
「うんうん、そうなのよねー!電車がお友達なんだもんねー!」
「あはははは」
「僕の名前が外国人みたいって」
「・・・誰が?」
「みんな」
「あ、そう。・・・名前、なんて言うの?」
「(音楽)コドモドモ!Yeah!コドモドモ♪」
いつもテレビの踊りを完璧に踊るこの子を見ていると、心が和むの。
天才はいつの時代も秘密裏に育て上げられるのよ。
作品名:『 コドモドモ 3 』 作家名:みゅーずりん仮名