ツイッター140字ss
背中
#夏だしホラーBL考えようぜ
「暑いね」
背中に重みを感じる。
こいつと何時頃からこんな関係になったのか定かではない。
思い出すのはちらつく雪を見ながら温もりを求めて肌を重ねたことだけ。
「そう言うなら涼しくしろって」
冗談まじりに言うと、ふいに重みが消えた。
濡れた背中が冷たかった。
***
あなたの綺麗な目が好きだよ。
だからその目が僕以外の誰かを映すなんて許せないんだ。
その少し掠れた声もいいね。
その声で僕にだけに愛を囁いてよ。
その冷たい手も滑らかな肌も、僕が触れるためだけにあるんだ。
そうでしょ?
……あぁごめん。
もう、何も言えないか。
作品名:ツイッター140字ss 作家名:なっつ