夜更かし
寝るのはだいたい夜中の2時か3時。酷いときは、明け方の6時くらいまで寝ないこともある。そんな時間まで一体何をしているかというと、特に何もやっていない。スマホで2チャンネルを見たり、恋愛コラムを読んだり、ふと頭に浮かんだワードを検索してみたりと意味も無くネットの徘徊を続けている。
大学生の春休みは、本当に無駄だ。資格の勉強をするとか、海外旅行をして英語力を身につけるとかそういう明確な目標がないと、毎日が実にくだらないものになってしまう。
寝て起きては、夕方までスマホゲームでなんとなく時間を潰し、バイトに行き、夜中に帰って来て適当なご飯を食べ、また深夜まで、愚行を繰り返してしまう。その翌日もバイトだが、夕方からなので、早く寝ようという気も起こらない。早く寝ようというより、別に早く寝なくてもいいやという気持ちに限りなく近い。完全に負のスパイラルに陥ったと言える。
周りの友人、知人、先輩、後輩。誰に聞いても「バイトしかしていない」との答えが返ってくる。余計に感じてはいけない安心感を覚え、自堕落な生活に拍車が掛かる。みんなもそんなもんか。と、妙に呑気になる。
大学生というのは、本当に自由な時期だと感じる。いくら講義が詰まっていると言ったって、夜中の12時までかかるわけではないし、お金がないお金がないと言うけれど、ちょろっとバイトをすれば、3、4万は手に入る。テストだって、私の大学だけかもしれないが、高校の時よりもよっぽど簡単だ。教科書を丸暗記し、先輩のツテを辿って問題を教えてもらい、レポートは、どこぞの偉い教授のお言葉を拝借し、そこに自分風のアレンジを加えれば完成だ。就活や実習などがない限り、差し迫ってやらなければいけないことも無いし、サークル活動、勉強、バイトに飲み会、何に重きを置くのかもその人の自由だ。単位を軒並み落としても、飲み会に重きをおくのならばそれはその人の自由だ。
自由が増える=大人に近づくことだ。自由が増える=自己責任が増えることだ。いくら何も考えずに日々を過ごしていると言っても、毎日遊びほうけている小学生の「自由さ」とは全く別物である。
ハリも艶もない静かな毎日の中で、少しずつ大人になる。将来の事を考えたときに、怖くならない生き方。胸を張って自分にはこれがあると主張できるものがあること。それがきっと、大学生の真っ当な生き方だろうと思う。
時計の針は午後1時を指している。お腹が空いた。そう言えば、朝食をまだ食べていない。