えりぃとふたり
H27.3.15
久しぶりのお休みに予約していた漫画をとりに出掛けると、えりぃが何処からともなく現れた。
「久しぶりだね。一緒に行く?」
と声をかけるとえりぃは嬉しそうに腕に抱き付いてきた。
「久しぶりの休み、嬉しい?」
と続けて聞くと、えりぃはにっこり笑う。
ドンキホーテを横切るときに、靴を買わなくては行けないことを思い出す。えりぃが不思議そうに覗きこむ。
「結婚式に今度でるのにヒールの高い、ドレスにあう靴が必要なの。」
説明するとえりぃは納得したのか手を更にきゅっと腕に力を入れてきた。
お目当ての本屋に行くと漫画本を受け取る。
「いま、気に入っているファンタジーの漫画だよ。」
えりぃに話すと見たがったので、落とさないか心配だったが預けた。
ドンキホーテに入るとえりぃは人の波に揉まれて大変そうだった。そんなえりぃに気を配りながら靴を見たがいいものがみつからず、地元の店で探すことにした。えりぃはその間もついてきた。
今日は家に誰もいなかったから、引き続きえりぃはいた。
忙しくてすっかり汚くなった部屋をえりぃが心配そうに見る。
絡んだコンセントの前で座り込む。
「ほどかないと危ないよね。」
えりぃに話しかけながらコンセントを外して、絡んでいる部分を直していく。
「昔はきちんと物を大事にしていたのにごめんね。」
と言うとえりぃは口許に手を当てて笑った。
今日はゆっくりと1日が過ぎた。