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ネット

文字の羽衣を
脱ぎ捨てると
あたしの裸体は
半透明

あなたが愛でる
そのクチビルは
あたしという媒体を通して
きっと別の世界にあるんだと
ふと思う電波の狭間で
あたしの知らない言霊が
申し訳なさそうにすり抜ける

そうだった

今でもあなたの偶像を
追ってしまうくせ
よく叱られたっけ…