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でんでろ3
でんでろ3
novelistID. 23343
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取り調べ

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「いい加減に吐いたらどうだ?」
「パンツなら最初から穿いてるぜ」
「その『穿く』じゃねぇ!」
奴は一瞬、間を置いた。
「シラを切るのはやめろ」
「木 主」
「なんだ? そりゃ?」
「はし ら」
「シラを切るのはやめろぉぉぉぉぉ!」
しかし、奴は、またすぐに、落ち着きを取り戻した。
「お前がやったんだろう?」
「俺のあだ名は『やっちゃん』だ」
「そう言う意味じゃねぇ!」
「まぁまぁ、落ち着いて」
「お前は、落ち着くな!」
奴は、何かを考えたようだ。
「お前のお袋さんが泣いてるぞ」
「俺がお袋を殺したって容疑じゃなかったっけ?」
「……いや、だから、天国で」
「俺のお袋を殺した真犯人は他にいる。俺はそいつを捕まえてやる。俺は無実だ。俺の目を見ろ。これが嘘をついている人間の目か?」
「パターン認識、真剣な表情の目。それ以上の差異を認めず。理解不能。理解不能……」
「おい、こいつ、全然、だめじゃん。取り調べで使えねーよ」
俺は、副調整室で聞いている技師に話しかけた。
「大体、いくら人手不足だからって、AIに取り調べさせるなんて、土台無理なんだよ」
「そんな犯人いるわけねーだろ」
技師は、あきれていった。
作品名:取り調べ 作家名:でんでろ3