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榊原 始
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お酒のお話 2
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「あのね。まず竹鶴は日本酒じゃないの。」
「竹鶴はウィスキーです」
店長の言葉を聞き、ぽかーんとした。
要するに呆気にとられていた。
漢字のお酒だからてっきり日本酒だろうと、
もしくは焼酎辺りだろうと思っていたのだが。
あんぐり口を開けた間抜け顔の自分を横目に、
店長はもう一度短くため息を吐くと、店の奥へと入っていった。
向かっていった先はウィスキーの棚だ。
作品名:
お酒のお話 2
作家名:
榊原 始