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らふぁーな
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拗ねている君も【キミ桜】

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ピクシブの企画での作品です。

星七大学1年
志保高校3年

一年後のお話です。




志保が何故か不機嫌だ。
何故か、そう何故か、

頭を捻って考えてみたが全くわからない、とりあえず話しかけてみる。
「しーほーくーん?」
「なに?」
さっきから目も合わせてくれないし返事もこの調子だ。久しぶりに会ったというのに、これではつまらない。
もう一度よく考えてみるがやっぱり全くわからない。元々相手の気持ちを考えるのは苦手なんだ、

最初であった時よりは分かるようになったと思ったんだが…、暫く合わないうちにまた分からなくなってしまったようだ。何故かこいつとの距離が空いたように感じて無性に悲しくなる。

とりあえずその距離を埋めるように隣に座ってみた。
逃げれられた。
悔しいのでもっと近づいてみた。
また逃げられた。
このままじゃラチがあかないので強硬手段で腕を掴んでみる。
逃げられない。捕獲成功。

謎な達成感に包まれると同時に腕を掴んでも振り払われることもなくなったのかと思うとすこし嬉しくなる
そんなことを考えていると少し困ったような飽きれたような、そんな声がふってくる
「ねえ、これはなんなの…」
これはなんなのとはどういうことだ。お前が逃げるからだろう、といいたいところだが今聞きたいことはそれではないので堪え改めて本題にはいる。
「お前が逃げるかr…間違えた。今日ずっと不機嫌だから、私がなにかしたか?」
そういうと何故かまた不機嫌になり目を逸らされた。何故だ。
「しほ?」
ずいっと顔を近づけてみる。これくらい近ければ目を逸らしようがないだろう。
「せ、せんぱ「名前」……星七、その、ちかい…、一旦離れて」
「だって離れたら志保はまた逃げるだろう?」
ただでさえ距離があるように感じて寂しいのにこれでまた逃げられたら泣く自信ががある。
「逃げないから、もう…、とりあえず離れて、近すぎて話できない。」

離れるのは嫌だけど話ができないと言うならしょうがないと自分を納得させ少しだけ離れ、掴んでいた腕を離し代わりに手をつなぐ。久しぶりに繋いだ手の暖かさは変わっていなくて少しほっとする。うん、やっぱり落ち着く。
ってあぁ違う。落ち着く前に聞かなければいけないことが
「でなんで志保は不機嫌だったんだ?」
再びそう聞くと少し気まずそうな顔をしまた私から目を逸らした。
そんなに私には言いたくないことなんだろうか、まさか私が嫌になったとか、今日はずっと不機嫌で隣に座れば逃げるし顔を近づければ離れてと言うし…、
「もしかして私がいやn「違うから」「…え?」
「アンタってほんとすぐ顔に出るよね、別に嫌になったとかそう言うんじゃないから、ただ…」
「ただ…?」
そういうとまた黙り込む。嫌になったのではないなら、他に理由が全く思い浮かばない。とりあえず志保の言葉を待つしかないのだろう。

「絶対笑わないって約束できる…?」
笑う…?よくわからないけどとりあえず頷いておく

「あんたが………から…」
「ごめん、聞こえなかった。」
肝心なところが聞こえなかった

「ぁ、アンタが僕の知らないウチに綺麗になってくから!
高校卒業して離れてから急にどんどん綺麗になって、一人称も変わって、そのうち僕の知らないアンタになるんじゃないかって、僕の届かないところに行っちゃうんじゃないか、って……。
馬鹿みたいでしょ、こんなことで無性にイライラするんだから、ほんとガキだよね、いつまで立ってもアンタに追いつけないんだから、ってわ、な、なに…?せ、先輩?」
「私は、加賀美志保の事が好きだ。星よりも、
これから先何十年生きて、もしかしたら星よりも大切な人は他にも現れるかもしれない。けどそばにいて欲しい人はアンタしか居ない。アタシの側にいていいのはアンタじゃなきゃ嫌なんだ。
確かに一人称もかわった。他にも変わったことはいっぱいあるんだろう、けどアンタに対する気持ちだけは変わってない。それだけはハッキリ言える。私は加賀美志保の事が好きです。」

やっぱり好きだ。どうしようもないくらいに、愛おしい。とりあえずかわいすぎてキャラ崩壊しそうだがかわいいのでしょうがない。こんなに思ってもらって私は幸せだな。
そんなことを考えていると思わず顔がゆるんでいたのかまた少し不機嫌になった。だがこれは分かる。拗ねているのだろう。耳まで赤くなっている

あぁもうかわいい。