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ノベリストに来てまもなく三周年

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つい先日、ノベリストの自分の投稿作品というページを見た。遡っていけば、ここに最初の作品を投稿したのが2012年4月になっている。 私よりも長く在籍しておられる諸先輩方ははるかにたくさんおられることだろうが、新参者だと思っていた自分ですら、もうここでお世話になってからはや二年半以上が来ようとしているのだと思うと、改めて感慨深いものを感じた。
 振り返ってみれば、閲覧数だとか読者数だとかが気になっていたのが最初の頃だ。あれから二年半、色々なことがあった。様々な経験、想いを経て、今、私はここにいる。そして、ここにいられて良かったと思う自分がいることも確かだ。
 不思議なことに、良いことばかりではなかったにせよ、私はここを出ていこうと考えたことは一度もない。もちろん、嫌なことがあったときは止めたいなと、一瞬だけ思ったことはあった。でも、所詮は一瞬のことで、すぐにまあ、しばらくお休みして、また忘れた頃に戻ってくれば良いや、くらいで済んだ。本気で止めようと考えたことはなかった。
 何故だろうか。小説を書いている以上、誰かに読んで欲しいという欲求があるのは当然のことで、ここに作品を置いていれば、少なくても誰かの眼に触れる可能性はある。止めてしまえば、作品を残して去ることはできないから、消した作品は永遠に誰の目に触れることはなくなる。そんなことを考えてしまうからだろうか。それが止めないすべての理由ではないけれど、確かに理由の一つではあるような気がする。
 今でも、自分の作品が読まれているかどうか、それは気にならないと言えば嘘になるから、言わない。でも、初期の頃のようなことはなくなった。ここにいれば、いつか誰かが見てくれる。自分の知らない時―例えば忙しくて来られないときでも、誰かが読みにきてくれているということはある。それで十分ではないかと思うようになった。
 それはノベリストだけではない、他のサイトも同じことだ。
 どうも、とりとめもない文章、内容になってしまった。ノベリストに来て三周年と銘打つからには、もっと覚悟とか決意のようなものを書くつもりだったが、いざ書いてみると、そんな内容は浮かんでこなかった。三年めに入り、良い意味で気負いはなくなったのだろうか。
 敢えて三周年の決意を書くとしたら、これからもマイペースで細く長く情報発信していきたいな、ということだ。
 これは小説だけではない、ブログも同じだと思う。すべての人に共感して貰える記事や作品が書ければ越したことはないが、そうはいかないのが現実である。
 とある本の〝あとがき〟にある作家さんが書かれていたこの一文をその決意の代わりにして、とりあえずこの拙文のしめくくりとしたい。

〝誰か一人でもいい。この物語を読んで良かったと、思ってくれる人のところに届きますように。そう思って、一行一行大切に書いています〟