時計少年
第一声
私と「お・は・よ・う」と言葉を掛け合うのが日課なのです
その時も私は少年に近づき、腰を落として少年と目を合わせました
「お・は・よ・う」と言おうとすると少年は「こ・ん・に・ち・は」と返してきました
確かに12時前
「すごーい」「もう使い分けできるのー」と相手を褒め自分のミスをさりげなく流す
私は少年に訪ねてました
「君の好きな物はなんですか」
少年は答えます
「時計」
私は驚き口調で言葉を返します
「えー時計が好きなの」「一番好きな時計は何かな」
少年「からくり時計」
私「すごーい」「また凄い時計が好きなんやね」「今度の誕生日にはプレゼントは何をお願いするの」
少年「時計」少年は嬉しそうに照れくさそうに答える
少年はどうやら自分で時計を作ることもあるようです
よっぽど時計が好きなようで将来は時計を作る仕事に憧れているみたいです
来年の四月から小学生になる少年の話でした