頭字語概論
はいみなさんこんにちは。筒井新太教授です。はいはい。騒ぎませんさわぎません。私は、R大学で、文字体系を研究しています。ここで注意ですが、よく文字体系を、体育会系や理系、文系のように分けたものと勘違いする人がいるようです。特に、「文系っぽいですね」なんて色目使って決めつけてくる女学生がいますが失礼。チーズタルトを食べたい今日この午後。これでは女性蔑視的発言ですね。こういう類のトラブルで三回減俸食らっているのでなんと助教授の方が年収高いという非常事態となっておりますので訂正します。女学生も男子学生も同じくらいの割合で、いや、女学生も男学生も同じくらいの割合で聞いてきますので、これは間違いだと言わざるを得ません。がっつり文系ですけどねははは。文字体系の研究をしていると云いました。特に頭字語、略語ですね。さらに略語の中でも、日本語から英語の略語を研究しています。NHKとか、BKBとかAKBとかKYとかですね。NAFTAとか、MercosurとかIBMとかFBIとかCIAとかは違います。ひっっさつわざを出しますけど、後者は専門外なので、なんの略かも知りません。ちょっと解説しますけど、NHKは「日本放送局」、DSPは「大失敗」。あれ、知らない?またあとで。AKBは「あ♥き♥ば」KYはご存知「空気読めない」と言いますね。え?「空気読める」ともいえる?鋭いですね。あとで説明します。いいですね、あなたの一学期の成績を「不可」とします。ああ、言い忘れましたが、一般的には大学の評価はですね、「優」「良」「可」「不可」の順にいい成績な訳ですが、僕の講義での成績は、「可」「不可」「優」「良」の順にいい成績とあえてします。理由は親しい生徒にしか教えないことにしていますが、この際言っておきましょうね。僕も年ですから。従来の成績は「優」は努力しないと取れません。逆に「不可」は簡単に取れます。時々、すべての称号を手にいれたいという生徒がいるのですが、おそらくオリンピックのメダル全種類欲しいという感情でしょうね。難しいでしょうね。もっとわかりやすくすると、チョコボールのおもちゃの缶詰を全部揃えたいという感情。難しいですね。彼の、いや彼彼女らの言い分は「不可はとるには留年する必要があるが、そんな度胸はない。どうにかしろ」というのです。礼儀正しい生徒ですね。そうだ。確かに。ならば、「不可」と「優」を取りやすい科目が一つあってもいいじゃないか。というアイデアを購入するに至り、これを導入したことは、筒井新太最大の英断なんて言われたりしています。ただ、最近親御さんからDメールを頂くんですけど、あ、ダイレクトメールです。ですけど、なぜこのテストの点で不可なんだ。おかしいじゃないか。なんて言われたりするんですけど、メールの数が日本人の人口の過半数を占めていないので、検討を保留にしている次第であります。さて、話がよく脱線する僕ですが、実は僕は「脱線は人生だ」というのを、二年前に出版していまして、概要を説明しますと、幾許学少年が脱線ばかりだった人生を死の間際に振り返り、後ろに誰もついてきていないことを、ルームミラーで確認するんですね。まあ、走馬灯なんですが、彼は、彼はそれに気づいていないんですね。最後は気がつくんですが、ループはしないという漫画です。ループはしないという保証書が付いています。気がつく人がいるんですが、「脱線ばかりの人生だった」から、「濁点」と「かりの」と「xtuた」を引いたものなんですね。ひねってきてますよ。ぜひ購入していただいて。あとで購入希望をとりますので、希望される方はあとでこちらへ、特典としてあなたの好きな評価を与えます。もう一つの得点は、これ紙の本なんですけど、紙の本を購入すると、最大5台までの端末に電子版を無料ダウンロードできるという。お得ですよ。授業が終了してから、30分までに申し出てくださいね、それではおねがいします。