本当の自分を取り戻す-『神との対話』
1 格言−45 《自分で地獄の体験を創り出す》
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神の偉大な喜びから遠く離れた魂の経験というものはある。あなたがたの魂にとってそれは、地獄だろう。
だが、わたしがあなたがたをそこに送るのではないし、そうした体験をさせるのでもない。あなたがた自身が、真の自分ではなくなるとき、自分で地獄の体験を創り出す。
《神との対話1-P60》
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キリスト教では、霊界には、天国と地獄の2つの場所があるといっています。
しかし『神との対話』では、地獄は、霊界の場所として存在するものではなく、低位の魂が自分自身で創り出し、経験するものだというのです。
霊界では、思考が、即、現実となりますから、成長の低いレベルの魂は、自ら低いレベルの現実を創り出します。
その最悪レベルの経験が、地獄の経験だというのです。
地獄に関連して「自殺」についても、『神との対話《神との対話3−P183》』では語られています。
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あなたがたは発ガン物質を吸入して自分のシステムを毒し、化学物質で処理された食物を口にしてシステムを毒し、呼吸する大気を汚染しつづけてシステムを毒している。
そういう物質が身体に良くないと承知している。長い時間がかかるから、この自殺は罰されない。もっと即効性のある毒だったら、倫理と法に反すると言われる。
いいかね。迅速に自分を殺すことが、ゆっくりと自分を殺すよりも倫理に反するわけではないのだよ。
《神との対話3−P183》
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ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの一般的宗教では、「自殺」は禁止されています。
『神との対話』では、「自殺者は罰せられることはない」とあります。
早く寿命を縮めること(自殺)はダメで、ゆっくりなら許されるというのはおかしな理屈だと、神は指摘しているのです。
「自殺者を神が罰することはない」といっても、自殺自体に問題がないのでは無いということに、注意しなければいけません。
死ぬ時、個体のエッセンスはそのまま霊的世界に持っていきますから、自殺する前後の体験は、そのまま霊的世界に反映するのです。
つまり、自殺するほどの悲惨な心理状態を反映する世界は、いわば地獄のような世界といっても過言ではないのです。
作品名:本当の自分を取り戻す-『神との対話』 作家名:伊能言天