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健康な時と、抑うつ状態に陥っている時の精神状態は、まるで鏡写しのように正反対のことを考えているのかと思いきや、考え方そのもののルートが異なっているように思います。

例えば、健康な人と抑うつ状態の人が、

『天涯孤独になったら』

と、想像したとします。

●健康な人の場合
寂しく、心細くなると感じるであろうと予想する。
↓
しかし、理由もなく何かしら自信が湧き、何とかなると思う。
↓
解決

●抑うつ状態の人の場合
寂しく、心細くなると感じるであろうと予想する。
↓
働けなくなり、ホームレスにでもなって野垂れ死ぬのではないかと恐くなる。
↓
（お若い方ならば）結婚もできず、一生独りぼっちになるのではないかと恐くなる。
↓
ホームレスになった状態で、公園かどこかで病気に苦しむ日々が続くと恐くなる。
↓
もう自分は終わりだと絶望する。
↓
死にたい、だけど恐くて死ねない、の、思考のループに陥る。
↓
天涯孤独になるのはもしかしたら明日にでもなるかもしれない、一緒に住んでいる家族が明日、自動車事故で皆、死んでしまうかもしれないと想像し、恐くなる。場合によっては錯乱状態に陥る。


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仮に健康な人が、自分がホームレスになったとしても、何かしらなんとかなり、ホームレス生活から脱出できるか、ホームレスとして一生自由気ままに楽しく暮らしていけるかも、なんて考えたりするかもしれません。

心を病んでいる時の恐い気持ちは、病気がさせていると、分かって入るのですが、頭の中から恐怖がどんどん出てきて、どうしようもなくなってしまうのですよね。

そもそも、健康な人の感じる恐い気持ちと、心を病んできる時の恐い気持ちは、質・量ともに、根本から異なるものだと思います。

私なんかは、心が最高につらい時、このまま行けば、自分は変な宗教や団体、暴力団や覚せい剤と関わりを持ってでも、自分を孤独にしたくない気持ちが湧いてきました。

今、とってもつらくて苦しんでいる方へ。文章で書いてあるのを読んでも、なかなか理解することは難しいと思います。まずは、性格が合っていて、なおかつ的確な薬を処方してくれる病院に駆け込んでください。今の状態よりは、少しは楽になれるはずです。