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でんでろ3
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師走の青い鳥(ロングバージョン)

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<13>


「無茶だ! オッチャン!」
 俺は、叫んだ。
 それでも、オッチャンは退かなかった。
 いや、それだけじゃない。商店街の皆が、オッチャンの周りを固めだしたのだ。
「危なーーーい!」
そう叫びながら、俺は、商店街の皆の中に突っ込んで行った。
 物凄い衝撃が、俺を襲った。
 商店街の皆は、俺になぎ倒されて、折り重なって倒れ、俺は、その上を転がって、地面に投げ出され、その上に、青い鳥が、落ちてきた。
 その瞬間、俺たちに、バケツ1杯の冷水が浴びせられた。定食屋のおばちゃんだった。
「鳥さん、ちょっと、燃えてたから」
「おばちゃん、ナイス」
俺は、グッと親指を立てて見せた。
 全身が痛かったが、骨折などの深刻な痛みでないことは、自分でも分かった。
 こうして、地べたから空を見ると、子供の頃、自転車でコケた時のことを思い出す。
「俺、鳥人間コンテストに出ようかなぁ」
と、青い鳥が言った。
今は、「無理だ」というのは、やめておこう。