声の力
『や』…やまさん(ぼく)
『お』…大須 奈菜(オリキャラ)
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や「満足に生きるためには、声の力が必要だと思うんだよな」
お「声の力とは、発言力のことを言っているんですか?」
や「それもあるけど、自己主張する力のこと」
お「私たちは農耕民族だから、そういう力は弱いですね……。脳筋の白人さんたちには、勢いで勝てません。でも、最近だと、文句をつけることは、できるようになってきましたよ」
や「大事なときに何も言っていないのに、後から文句だけを言うヤツは、『自分が期待していることを、相手(国や世間なども含む)はわかっているはずだ』という自惚れを持っているんじゃないかとすら思えてくる」
お「できるときに主張するって大事ですね」
や「例えるなら、レストランで、いつまで経っても店員が来ないのに、黙ってそのまま待っているという感じかな?」
お「それは小心者過ぎて、虚しいですね」
や「内容の良し悪しは別として、声の大きい人間が、何も発言しない人間よりも有利になるのは、当たり前なんだよな」
お「でも、それを認めちゃうと、理不尽なクレームをつける人間が得をしちゃいませんか?」
や「それより大きな反対の声をあげればいいじゃないか。論争して勝てばいい」
お「巻き込まれる第三者は、たまったもんじゃないのですが」
や「黙っているということは、どっちでもいいと言っているのと同じだろ。受け身は損をする」
お「日本には、『沈黙は金』という言葉がありますからね」
や「否応なしに国際化されていっている現代じゃあ、それはもう通用しないよ。それどころか、損をしてしまう」
お「めんどうな時代ですね……」
や「選挙だって同じだろ? 声の力の数が大きいほうが勝ちだ」
お「……なんか違う気がしますが」
や「とにかくさ。大事なときに、自分の考えを伝えろってことだよ」
お「……あっ! 時間が空いているやまさんに、私から言うべきことがありました!」
や「おっ! さっそく実践だな! さすが、ぼくのオリキャラだ」
お「私の出番を増やしてください!!!」
や「…………」(steamを起動する)
お「無視!?」