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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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『 宇宙空間 』

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もう溶けてしまいそう。
熱くて熱くて、目が回るの。

学生服の男の子がやって来て、蹴飛ばした。
痛い、何するのよ。

お人形を抱えた女の子がやって来て、ばんばん叩いた。
私、叩かれるために存在している訳じゃないの。

俺達が溶けたら、どうしてくれるんだよ。
重なりながらチョコレート達が言った。

宇宙空間に、ショベルカーが降りる。
流れは変えられない。

右回りの軌道だけが、空間を牛耳っている。

腕の良い店員だけが宇宙を壊せるの。
決して貴方じゃないのよ。
そこにコインを差し入れるだけで、私の世界は貴方のものだとしても。

隣で彼が、呟いている。
俺の腕も鈍ってきたな。

暗くなるその時間まで、私の中は回り続けている。
明日また、明るくなるその時間まで。