それでも 彼方へ
そんなに 傷つきながら
泣きもせず
たまに空を見上げ
この世界は 本当は とても とても 広いのだと 確認し
また前を向き 歩いていくの
風に 髪を ゆらし
眩すぎる 日差しに とまどいながらも
あなたの 傷ついた 羽は
風に 舞い
風に 舞い
いつか あなたの その小さな 背から 消えてしまっても
あなたは 歩き続けるの
空は 広いのに
あなたを 取り巻く 世界は 果てしなく 広いのだと 知っているのに
あなたは もう飛べない
飛ぶには あなたの羽は 傷つきすぎてしまっているから
でも あなたは 歩き続けるの
たまに 空を見上げ
たとえ 飛び立てなくても
この世は 広いのだと 確認しながら 歩き続ける
あなたの羽は 背から 離れて 舞い上がる
空へ
どこまでも 続く 世界へ
あなたが 行きたい 果てしない 彼方へ