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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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『 地球の愛 』

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今、宇宙船は巨大化した。船体は船体を喰らって、その体は肥えている。
これ以上、宇宙船を太らせる訳にはいかない。

だが、地球人は耳を貸さなかった。
要人は皆、宇宙船の中に魂を置き、暮らしていたからだ。
しかし、私はその時、地球に住む人間で、それが平和主義の私が戦わなければならなかった理由である。

宇宙船に逃げる者の数がこれ以上、増え続けることは、地球が喰らわれることである!
それで、この緊急事態に、地球の磁力が増すこととなった。
地球が、人間を助けようとしたからである。

自動車は地球を愛し、人は重力と戦い続ける。
だが、巨大化した宇宙船が地球に墜落する時、人類は滅びることになってしまう。

磁力がこれ以上、強くなることは、隕石の落下を呼ぶ。宇宙船の軌道と合わせることは出来ないものか。強くなった磁力と船体を消滅させるのだ。
しかし、物理学者が戦うことはなかった。
宇宙船の破壊はすなわち、物理学者の破滅を呼ぶからである。

だが、宇宙船の破滅は人類を呼び、地球はまた笑うようになるに違いない。
人間はキャットフードになるために存在しているわけではない。

しかし、地球に貢献する者は皆、楽して死することが出来るという訳だ。
地球の磁力が強まる其の日に、心臓は磁力に負ける。

地球の引力と愛が、人類を守り続けているらしい。