矛盾
そしてそれを知った上で、その脆さを隠し、自分を飾る。
誰かの幸せのための笑いのために、誰かの不幸を嘲笑う。
周りに善意を振り撒いておきながら、周りに悪意をばら撒くことを望み、生存を懇願しておきながら、死を嘆き望む。
矛盾を抱え、何か芯が通っている訳でもない。
貪り食って、邪魔者を殺し、大量の女とヤって、感覚のままに寝る。
そんな浅はかなで薄汚い自分達の本質を知っておきながら、それでも自分達を崇高な者だと飾る。
あゝ、何と救い難き者達よ、浅はかで愚かしい者達よ。
しかし、その矛盾や愚かさを輝かせ、常に上でいようとする人間は何とも嘆かわしい。
そして、それを知っても止まることを知らない人間は何とも愛おしい。