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みゅーずりん仮名
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novelistID. 53432
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『 かぐや姫(平成版)』

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かぐや姫(平成物語)


昔、香助という体たらく者がおった。
奴は、来る日も来る日も復讐を念頭に置き、生きていたそうな。
ある日、懲らしめという名のもとに、命令が下った。

『タダシイフクシュウヲセヨ』

それは、とある姫様からの要請だということである。
これは困った。誰に対して、何をすれば良いというのか。
香助は頭を抱えて、三日三晩考えた。

昔々のかぐや姫物語に頼る他ない。国中の器量好しを集めて、姫様の元へ送り込んでみよう。
しかし困った。器量好しは、鏡にしか興味がない。水面に映る肉を見て、吠える可能性があるからなぁ。

さて、姫様には殿様がお似合いだ。
それは困った。殿様は国に唯一人しかおらんからなぁ。

フクシュウとは何ぞや。
困り果てたその果てに、香助は復讐を始めたそうな。
姫様は姫様で殿方を殿様にしてくれ、と文言を送ることにしたそうである。

それより先に、姫様か殿様か天女か殿方か、百歩譲って大きな翁でも送って欲しいものだなぁ。
是より他に、正しいフクシュウは無いはずなのだが、と香助は思ったそうな。

そういえば、要請より他に、正しい復讐はないはずだということを、お伝えしておかなければなるまいな。
明日にしておこう。
明日は又、新たな要請が舞い降りて来るかもしれないからなぁ。


それから香助は、一休みすることにしたそうな。
昔々から今までの話であるぞ、忘れてくれるな。