『 時間で定規を作った人の話 』
昔、時間で定規を作った人がいました。
そして、それは年表と呼ばれるようになりました。
ですが、物事はあまりにも似通っていて、歴史は繰り返されるものですから、
彼は怒って定規を丸めてしまいました。
すると、時計と呼ばれるものが生まれました。
お城や太陽も認める定規は有名になり、世界中に置かれるようになりました。
それから数千年後、私は生まれました。
その頃、平面は立体に変わり、一次元は馬鹿にされる時代となっていました。
しかし地球の法則はいつの時代も存在するようで、ここからの流れはあの場所で止まることも決まっており、何度試してみてもそれは変わりませんでした。
それを人は、タイムピタゴラと名付けました。昔、ピタゴラスという人物が考えた法則を現代に当てはめた考え方ということです。時代や登場人物が変わっても、ある一定の法則に従った歴史というものがあるそうで、考えが法則に逆らったものだとしても、結果は変わらないのです。
そして、時間で作られた定規は、人が再び平面を求めるようになってから、デジタルに変わりました。昔と違うところは、それらを集結させると完全立方体になるところで、現代社会の高い教育水準はそこから生み出されています。
地球の終わりを救ったのは、邪魔な国の夢見る法則であり、時間の定規は今も動き続けています。困るのは裏側へ回った誰かと会えなくなることだけで、特に副作用や弊害がないことを証明するために皆生きているのです。
貴方があなたである間、それがもし1㎜であるとしても、私は探し続けるかも知れません。
時代の節目に生きること、それを人は望んで生きているのだから。
いつでも時間は存在し、やがて概念になることを望んでいるから。
その一瞬が、定規が必要である理由であり、みんな基準を求めすぎたと思うのでした。定規を作った人が時計を認める日が来なくても、地球は回り法則は存在し続けます。それがタイムピタゴラで、いつの時代も名前を変えて、存在しています。
~ お終い ~
作品名:『 時間で定規を作った人の話 』 作家名:みゅーずりん仮名