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辞書ぱら遊び

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21,お手伝い


うちにはお手伝いさんがいるらしい。
「らしい」というのは、会ったことはないからだ。
朝起きれば、綺麗な着替えと暖かな食事が準備されている。
一人膝を抱えて泣いていたら、目の前にホットミルクが置かれていたときもあった。

ある時からお手伝いさんは、少しずつ手伝ってくれなくなった。
私は少しずつ少しずつ、それを覚えた。

今日、久しぶりに朝食が出た。一口食べて、涙が出そうになった。
私はあなたと同じ仕事ができるようになりました。
私は明日、ここを巣立ちます。
作品名:辞書ぱら遊び 作家名:泡沫 煙