食われた月
其処で燃えるは 熱い星
強い光に 照らされて
私は 其れを反射する
煙に覆われた 青い星
其処から 私を見上げると
私は 金にも 銀にも見えて
淡く 辺りを 照らすそう
暗いキャンバスを ぐるぐると
幾度も廻っているうちに
熱い星と私の間に
青い星がやってくる
青い星から その時に
私の姿を見上げると
私はどんどん暗くなり
見えなくなってしまうそう
暗いキャンバスの その中に
私は確かにいるけれど
熱い星の 輝きが
私のもとには届かない
青い星の人々は
どんどん欠けて暗くなり
見えなくなった私のことを
食われてしまったと言ったそう