目玉列車・鼻列車
その列車の前に目玉がついていた。
人気列車でたくさんの人が乗った。
その目玉が列車の前の風景をうつし、列車の小さな
モニターから見えるのだ。
はじめはふつうの街が見えた。
人々、学校、ビル、工場、繁華街・・・そこを通り過ぎると
夜のけばけばしい街並みが見え・・・
あっという間に通り過ぎると荒野が見えた。
何もない荒地が延々つづいた。
そしてそのあと、突然緑ゆたかな森へと入っていく。
日差しが綺麗で暖かい。
「目玉列車はこの先海へまいります」
車内アナウンスがそう告げる。
人々はワクワクして海はまだかな?と思う。
鼻列車~ご飯のにおいクンクン( ̄∞ ̄)~
鼻列車は近所中をまわるつもりだ。
よそのご飯の匂いをかぎにいくのだ。
「くんくん・・・カレー」
「くんくん・・・ここもカレー」
「ここはハンバーグ」
「ここは・・・スパゲティミートソース?」
「オムライス?卵系?」
「・・・うーん?何だろう?焼いた魚?」
鼻列車の中ではにおいあてゲームをしている。
正しい答えは別に必要なくてきとうにたべものの名前を
言うのが面白いのだ。
「またカレー・・・」
カレーが多すぎる。
おわり