チェルシープイリーの風景
その街はチェルシープイリーといった。
おおきな事故が起こった。
その日街はとても静かだった。
事故が起こったあとも静かだった。
政府が事故の事実を隠していたのだ。
その2日後、世界にバレて大騒ぎ。
いっぱい人が死んだ。
静かには死んでいない。
いっぱい病院にわんさかきた。
マスコミも大騒ぎ。
静かなのは立ち入り禁止区域。
すごく静かだが、事故現場の遺体はそのままで
朽ち果て始めていた。
今頃は骸骨だろう。
その骸骨は弔えない。
なぜなら立ち入り禁止だから。
きっと外で家族がなにか唱えている。
骸骨になった家族のために、
祈っている。
立ち入り禁止区域の外で・・・。
おわり
事故・・・その後・・
~ドキッ♥占い師だらけの!?~
「だからあたしは言ったんだよ~!」
「あんたもーあんたもー?」
「あたしもよ~!」
総勢20名の占い師が政府の建物に押し寄せた。
「あたしは予知して前の日に政府に電話したんだよー」
「あたしだってよー」
建物の前で大騒ぎ。
そのうち座り込み何かむしゃむしゃ食べ始める。
「あーんたは何で占ってるわけ?」
「ルーンよルーン占いよ」
そのうち自己紹介に身内の話までし始める。
わいわいおしゃべり・・・そして気がすんだら
ぞろぞろ帰り始める。
「あーあ・・・」
政府の建物を見てため息をつく
占い師たちだった。
おわり
作品名:チェルシープイリーの風景 作家名:ぽてすけ