漢字一文字の旅 紫式部市民文化特別賞受賞作品
36―6 【辛】
【辛】、象形で、入れ墨をする時に使用する把手の付いた大きな針だとか。
その時の痛みが【辛】だそうな。
うーん、入れ墨はしたことがないので、【辛】がどんなものかわからない。だが、飛び上がるほど痛いのだろうなあ。
だが、そんな【辛】、味覚となれば「からい」となる。
そして辛いとなればやっぱり唐辛子。
我々に馴染みのあるものは、ピザに乗ってる輪切りされた緑色のハラペーニョ。またタイ料理に欠かせない小粒なプリッキーヌ。
そして、日本では鷹の爪。
その辛み成分はカプサイシン。脂肪を燃焼させ、肥満防止に有用だとか。
では、最も辛い唐辛子はなんだろうか?
辛さの単位に「スコヴィル値」というのがある。
これで評価すると
タバスコ 2000
ハラペーニョ 1万
鷹の爪 5万
ハバネロ 30万
それでは世界で一番辛い唐辛子は?
2012年、ニューメキシコ唐辛子会議で紹介された赤い丸形の……トリニダード・モルガ・スコーピオン。
スコヴィル値はなんと200万。タバスコの1千倍、ハラペーニョの200倍辛い。
このトリニダード・モルガ・スコーピオンを一口に食べた猛者がいるから驚きだ。
いずれにしても【辛】、山椒は小粒でもぴりりと辛いが一番納得できるかな。
作品名:漢字一文字の旅 紫式部市民文化特別賞受賞作品 作家名:鮎風 遊