不穏
そう、5、6歳の頃から、だ。
薬に漬けられたこの、からだ。
これがなくては生きていけないこの身体、よく持ったものだ。
欠陥だらけのこころとからだ。
なんとかよく生きてきたものだ。
薬が増えていくたびに
もう長くはないのかもしれないと感じることもある。
「いつも楽しそうだね」
と彼女は言うけれど、そんなものだろう。
いつ散るかわからないこの生を悲しんでばかりでおくりたくないだけだ。
薬に漬けられたからこそよくわかる。
薬につかることがなくてもヒトはいつか終わるのは必至。
どうせ終わるなら、君と笑っていたいと思うだろう。
それなのに、今日も君の恨み節で一日が終わるのか。