脳内番地
17-10の住人は見知らぬ誰かをみた。
見知らぬ誰かは勝手に生活を始めた。
「困ったな、見知らぬ人がきちゃったよ・・この人どこの人だろう・・・」
そういって、見知らぬ人を調べ始めた。
「えーーと、どこかに住所はかいてないかな?」
見知らぬ誰かの服をめくる。
「あ!、かいてあった・・・なになに?2085-32?」
17-10の住人が住所を調べているあいだ、
見知らぬ人は冷蔵庫を勝手に開けて、なにかもぐもぐ食べ始めた。
「はやく2085-32に送り返そう」
そういって、脳内郵便局に見知らぬ人を連れて行った。
もちろん脳内番地を服にでかでかと記載してやった。
「すいません、これ、いくらになりますか」
「はい、脳内ですから82円になります」
そうして見知らぬ人は2085-32番地に無事におくりかえされた。
おしまい