夕暮れ
一人帰った田舎町
青から朱へと変わってく
空を見上げて思い出す
希望に満ちた幼き日
かつて二人で通った道を
今は一人で歩いてく
高い木々に挟まれた
ゆるく曲がったあの小道
笑顔で駆けた幼き日
先の見えないその道の
終わりに何があるのかを
ドキドキしながら二人して
手を取りあって進んでく
貴方が笑った幼き日
道を抜けたその先は
町を見下ろせる展望台
夕日がキラキラ輝いて
二人を優しく照らしてた
頬染め見つめた幼き日
今は一人で佇んで
朱色に染まる町を見る
涙さえ出ない私のことを
夕日は寂しく照らしてた
幸せだった幼き日