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イヴ@Buuuuu
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novelistID. 52882
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君が好きで私がコワイ

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いつも同じでいい。
いつもの変わらない日常でいい。
つまらないくらいが調度いい。
"だって私は生きるのが下手だから"


(おはよう!行ってくるね)
いつもの様ににっこりしたみたいに読める文面を残して家を後にした彼のメールを目が覚めて見る。

「おはよう。はぁ…今日も起きれなかった。」

私は心に病気を抱えている。
何年もの間で少しずつ埃が溜まって気付かない内に身動きがとれなくなった。
ある日突然私の心から光が消えたのだ。

以前の私は、既婚者で2児の母で、小姑を二人抱えた冷たい男の嫁だった。
それはそれは苦しい生活だったと今思っても感じる。

精神疾患を抱えて希死念慮を抱えた私。私が自ら別れを願い出ても聞いてくれない代わりに少しずつ態度を変えて、いつしか帰ってきてくれという言葉は"早く死ね"になった。
一緒に居なくても私の生きる害でしかなかった元夫。
そんな状態の私に子育てなんて出来なかった。

心中を図りそうで怖かった。
だから、自ら我が子をその酷い元夫の所へお願いするしかなかった。

すべてを失っても仕事には行った。
でもこういう時って何もかも上手く行かないって本当。

日に日に暗い顔になり、精神的な食欲不振が進み激痩せした私を職場の人は次第に"子供を捨てた頭おかしいやつ"みたいな扱いをするようになった。

お腹が痛くても過呼吸を起こしても不安に襲われて泣きじゃくっても出勤した。

でもそう長くは耐えれなかった。
もう本当に何もいらないと思ってしまい塞ぎこみ仕事は休職することになってしまった。

それからというもの毎日毎日死ぬことしか考えていなかった。
実際何度も死のうとした。
精神科で処方された安定剤は一向に効かず、心が軽くなる事なんてない。

この時点で私は鬱というものに蝕まれていたらしい。