アナザーワールドへようこそっ! 第三章 【046】
少し気になることではあるが、まあ、授業は始まったばかりなので、そういうのは追々ということで、ここでは流しておいた。
それにしても、学校(アカデミー)に入ることができて本当によかった。わざわざ、自分たちで情報収集しなくても、この世界(アナザーワールド)のことを勉強できるんだからな。
おそらく、シーナも俺と同じことを考えて授業を聞いているんじゃ……」
と、俺は横目でシーナのほうを見てみた。すると……、
「…………スー、スー」
!?
ね、寝てやがるっ!?
マ、マジかよっ!
お前、俺の『指導者(ガイド)』のくせに、俺をこの世界で『サポートする役目』のくせに…………『マジ寝』って、どういうことだよっ!?
しかも、器用に『目を開けたまま』、寝てやがる。
こいつ…………やっぱダメだ。
とりあえず、このアナザーワールドの情報収集については、シーナを当てにするのは辞めよう。
『自分自身で勉強するしかない』
シーナのおかげで、俺の中の『自立心』がグングンと『成長』している気がします。
むしろ……ありがとう、シーナきゅん。
俺は、シーナのことは『完全』にほっといて、メガネツン女史の話を聞くことに集中した。
作品名:アナザーワールドへようこそっ! 第三章 【046】 作家名:mitsuzo