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ぶれない文字歩き

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『CROSS艦』(艦船)



 『CROSS』が運用する艦です。元々は、測量を行う特務艦として運用されていましたが、中古艦として売りに出されました。それをCROSSが買いつけたわけです。

 この艦への見学は、CROSS上層部とのコネがあるとできます。軍事機密なので、ビール工場への見学と同じではないのは当然のことです。
 もしも、あなたが金髪碧眼の美少女だったとしたら、CROSSのリーダーである山口とコネ(意味深)をつくるのは簡単です。ちょろいです。


 それはさておき、コネが無い人のためにも案内をしていきます。艦内へ入るには、まずエアロック室を通過する必要があります。宇宙船ではおなじみですね。ここで、外の薄汚い空気とはおさらばです。
 さて、艦尾から順番に案内していきましょう。

 まずは機関室です。ここには、この艦の動力である『核融合エンジン』があります。核融合とは、私にもよくわかりませんが、原子と原子とがぶつかり合うことで発生するエネルギーらしいです。後でググってください。
 設計上は何百年も持つようになっていますが、デリケートなので、比較的丁寧に運用されています。

 次は、弾薬庫です。この艦で使われる砲弾やミサイルが保管されています。山口は心配性なので、余裕を持って、たっぷり積んであります。
 自動装填設備があり、ここから弾薬が自動的に供給されていきます。さらに、異次元間弾道ミサイル(世界を1つ焼き尽くす威力のある戦略核兵器)を発射する設備もあります。ここから発射された核ミサイルが、敵の世界を焼け野原に区画整理するわけです。
 数発あるミサイルには、「原爆ドーム建設許可証在中」とか「反自由主義者へのプレゼント」といった落書きが書かれていますが、抗議しても「ただのジョークじゃないかHAHAHA」と笑われるだけです。どうせ、それを読んだ敵は死にますしね。

 その次は食堂。キッチンは機械による自由化がされており、温かい食事や冷たい飲み物にいつでもありつけます。しかも、自分の好きなものを選ぶことができます。
 ただ、栄養士はいないので、隊員たちには自己管理が求められます。まあ、たいていの隊員は気にしませんが。

 乗員の船室も見ていきましょう。山口と副官であるヘーゲルは個室ですが、それ以外の隊員たちは相部屋です。それでも、野外学習センターの部屋よりかは快適だといえます。
 このあたりの廊下を、隊員がパジャマやネグリジュで歩いているのを目撃するかもしれません。これは、軍務とプライベートが一心同体となっている証。そう解釈してください。

作品名:ぶれない文字歩き 作家名:やまさん