題名は思いつかない。つまりは、私のことをつらつらと。
即物的すぎて呆れる快楽主義者。
会いたければ会いにいけばいいし、抱かれたければ懇願すればよい。
もう私はとても臆病で、あの頃の大胆さなど到底なく、ぬるま湯に浸りきっている。
時々胸が痛み、出そうになる涙を堪えては少しだけ可笑しくて、お前病気なの?と自問自答する日々よ。
私たら頓珍漢で、刺激を愛と勘違いしている。
最近は殊更そう。
脳が刺激を欲するのを愛と履き違えているみたい。
明けて欲しくない夜もあったり、いつまでもふわふわ彷徨っていたかったり。
そういう、なよなよした感じが私らしいといえば私らしいのよの。
まあ、このままでいなさい。私。
作品名:題名は思いつかない。つまりは、私のことをつらつらと。 作家名:小城香保