ローリンガール
それから何時間1人でシュートの練習してんだろ…熱だってあんのに
バカみたいだな…
ガコンッ
やっぱり真ちゃんみたいにすんなり入らないか…
1人の体育館はやっぱり寂しく感じるもので、なぜか涙が出そうになる。
「もう一回。」
シュッ…… ガコンッ
「…っ…うっ…やっぱ俺…には…わぁぁぁっ…」
ついに大泣きしてしまった。
泣きながらボールをひたすらうった。
そして外れたらまた大泣きする。 もう狂っているのだと自分でもわかった
熱でもう頭がクラクラする。 でも真ちゃんに追いつきたい ただそれだけが頭をよぎった
シュッ…バシッ!
俺の後ろからボールが飛んできたそのボールはきれいにゴールに収まる。
真ちゃんだ…こんなダサい姿見せたくない!!
「何をしている、風邪を引いている奴が。」
「ははw練習に決まってるじゃん?w」
汗ばんだ手を握る こいつに追いつきたい!! 身体を壊してでもっ
「バカか…もういいだろ?…」
「まだいける……あれ…?」
身体が宙に浮くような感じがした そして地面に叩きつけられた気がした。
「高尾ッ?!」
あーやっちゃった…真ちゃんに迷惑かけたくなかったのになぁーめ
「無理はしてほしくなかったのだよっ!!!!」
真ちゃんは軽々と俺を抱き抱えてくれた。
目を覚ますと知らない天井が見えた。
「起きたか…」
「ここどこ?」
真ちゃんはベッドの横でおしるこをすすっている。
「俺の部屋なのだよ。」
真ちゃんの部屋?…へぇーきれいな部屋 ん?なんで俺の家じゃないの?普通俺の家に俺を送らないか?
「お前の家に行ったが、誰もいなくてなそれにカギもなかったのだよ」
「あれ?親はどこに行ったの?息子が死にかけたってのにw」
なぜか真ちゃんは怒ってるよーな感じがした。
「いいか高尾。身体の管理も自分で出来ないでどうするっ!」
「ご、ごめんって」
真ちゃんはなぜか俺を押し倒した。
「ちょっ///真ちゃん?!」
「無理をするから倒れるのだよっ」
泣きそうな真ちゃん…
「別に、どうなってもいいんだよ自分の事なんか…」
そんな事を口にすると真ちゃんの目から大粒の涙が出てきた。
「お願いだ…自分を大事にしてくれっ…好きな人が苦しんでいるところを見たくない!!」
俺の上にまたがるこいつに…俺はこの身体を任せたくなった。