WAVE
「高尾?」
こいつの心はどうしたらつかめるかってことだ でも真ちゃんは俺の事なんとも思ってないみたいなんだよな~…
「何をボーっとしている 帰るぞ」
「えっ?!あ、うんっオッケー」
あ~あ、もう今日は帰るんだ…ちょっと嫌だな あれ?俺ってこんなに乙女だったか?ちょっとキモいかも?…でも真ちゃんといられるだけで うれしい!
「高尾、今日はやけに顔がゆるいな なんかあったのか?」
「はぁ?!なんもねーよ! ちょっと考え事だよっ」
今は夜だ 暗くて顔は見えにくいはずなのに…バレてるんだけど!!
なぜか真ちゃんは呆れた様子でそこにあったベンチに俺を座らせた。
そして隣に座る真ちゃん…
(近い近い近い近い近い!!!!!!!)
「何かあるなら言うのだよ」
「へ?」
今はベンチ横にあるライトで真ちゃんの顔がはっきり見える。
その綺麗な顔は心なしか、 心配してるようにも見えた。
「お前はすぐに自分で解決しようとするからな、話しぐらい聞いてやるのだよ…」
優しい…
「別にいいよ 真ちゃんに話せるようなことじゃないし…」
言えるわけないだろ…
「そんなに大変な事なのか?!」
「いやいやいやいやっ違うよっ あれ?違わない?ん?どっちだこれ?」
あー!!もうわかんね~!!
「…でわ、言い方を変える。 話すのだよ!」
ヤバいヤバいな…
真ちゃんの顔が真顔で、しかも 近い!
話しをそらそう!
「真ちゃんwまさか心配してくれてんの?w」
『もう知らんっ』とか言ってこの話しが終わると思…
「あぁ、そうなのだよ。大事な人が悩んでいるなら助けたいと思う ただそれだけなのだよ!」
「えっ?…嘘だろ…」
ボッ と顔が赤くなるのがわかった。
真ちゃんが俺の事を思ってくれてる
「高尾?顔が赤いぞっ大丈夫か?!」
「バカ…」
「なっ!!人がせっかく心配して…」
「気づけよ!いい加減っ////」
あーもう我慢できないや…
俺
「真ちゃんが好きすぎるんだよ!////」
「たか…お?…////」
「それが悩んでた理由っ 俺真ちゃんに話したから何とかしてくれるんでしょ?!////
あー…動揺してるな~真ちゃんやっぱり無理かな?…
フラれたらダサいな…
でも好きなんだよな
「は、初めて恋が叶ったのだよ…」
えっ?今なんて?恋が叶った?
「俺も…ずっと…好きだったのだよっ////」
真ちゃんは俺を 強く抱き締めてくれた 真ちゃんのにおいは、甘く 優しい気持ちになる 寒い冬にはちょうどいいぐらいの熱だった。
「真ちゃん…大好きだよ」
「俺も高尾が大好きなのだよ」
身体中熱くなるのがわかった。