「また君に恋してる」
神前結婚式で永久の愛を誓った
「愛」の言葉が内包していたものは
嬉しさや喜びだけではなかった
悲しみや苦しみ
時には君を憎んだ時もあったかもしれない
僕の母との同居を君が拒んだ時だ
子育てでも意見が違った時もあった
二人だけの家庭から
一人、2人、3人と子が生まれた
成人するまでの楽しみだったかもしれない
娘2人は嫁ぎ、倅は婿に行った
僕の家庭はまた君と2人だけになった
青春ではないけれど
君に恋をした気分かもしれないと、ふと感じる
風呂上がりの君の体を観てしまった時かもしれない
白い肌が
初めて君の裸体に触れた時のように
白く観えた
二人だけと言うのも気がねがない
僕と君のこれからの人生
白い道を歩いて行こうか
恋をしたあの時の明日への希望
思い出しながら
生きていこう
作品名:「また君に恋してる」 作家名:吉葉ひろし