文句
国語なんて人の心を一つに決めつけているだけじゃないか。正解がある心なんて虚しいじゃないか。
数学なんて公式で柔軟な発想邪魔しているだけじゃないか。公式に当てはまらないものは「解なし」なんて虚しいじゃないか。
科学なんて世界を決めつけているだけじゃないか。あの現象はこうなってこうなるから起こる。感動が減って虚しいじゃないか。
社会なんて強者が言い訳しているだけじゃないか。弱者のことを悪く言うのは虚しいじゃないか。
英語なんて日本独特の英語を作り出しているだけじゃないか。実際に使えない英語なんて虚しいじゃないか。
世界だって授業と同じだけじゃないか。たった一つの正解を求められて、型に当てはまらなければ使い物にならなくて、なぜあれがこうなるか理由を求められて、結局結果がすべてで、意味のないことばかりする。虚しいじゃないか。
でも、俺たち学生だってやっていることじゃないか。なんで大の大人がそんなことに文句ばっかり言っているんだ。文句言えば変わるのか?文句言えば勉強なんてしなくてもいいっていうのか?言わないじゃないか。逆に怒るじゃないか。生意気言うなって。屁理屈いうなって。そんなの不平等じゃないか。だから俺は大人に文句を言う。
「生意気言うな、屁理屈いうな、黙ってやれ」