おてあて
ある方から「おてあて」についてコメントを頂きました。
私達がしている鍼灸治療はもとを辿ると「手当て」から始まっております。
痛いところを撫でる擦る。すると痛みが落ち着く。
痛みと別の箇所を撫でてみる。擦ってみる。
すると不思議と痛みが和らぐ場所があることが分かるのです。
それから更に発展して、撫でていた場所に尖った石を当てみる。
すると治療効果があった。
これが鍼の始まりです。
私達は治療前の診断の為に舌を診て、脈を診てお腹を診て背中、手足の穴(ツボ)の反応を診て治療をします。
このように治療時に患者さんに触れていると、よく患者さんから言われる事があります。
「先生の手が温かいわー」「気持ちがええわー」「安心するわー」等です。
どうやら人は皆がいつになっても人の温もりが恋しいようです。
また、心の苦しみや、寂しさや、切なさ。心は心でしか癒す事ができません。まだまだ治療家として人として不十分ですが、心の手で心に手当てができるようになりたいです。
その為にこれからも精進していきます。