透明な音符【詩集5】
誰にも見えない
愛してるのにどうしてだろう
あなたの元にたどり着けない
あなたはそこにいて
私を待っているのに
足には目に見えない思い鎖
眼前には目には見えない絡み合った深い茨の茂み
あなたはそこに見えているのに
近づくことができない
あなたには見えない障壁がそびえ立ち
私は近づくことができない
思い足を引きずり
棘だらけの茨の茂みを手でかき分ける
鉄の枷で足が引きちぎられそうになっても
茨の棘で体が血まみれになっても
恐れずに乗り越えていかなくてはならない
あなたのところまでたどり着くことができれば
きっとそれは消えてなくなる幻なのだ
誰にも見えない私だけの
作品名:透明な音符【詩集5】 作家名:maki