魔法使いのニート
はずだった。
俺みたいな人種は世間では「ニート」や「引きこもり」と呼ばれているだろう。
実際、俺はそうで、高校進学したにも関わらず、入学して6ヵ月で不登校となった。
そうして、退学。
今はただのニート。引きこもり。
親には散々、「学校行け」だの「学校行かないならバイトしろ」だの言われたが、結局ネットをいじてっるだけ。
申し訳ない気持ちもあるが、やはり動く気になれない。
ま、今日もネットだな。
インターネットを開いて、いつも見る画面へと移り変わる。
ピンポーン
チャイムか?
まぁ、母さんが出るはずだし、気にしない。
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
うぜぇな...
母さん何やってんだ?
...あ、そういや今朝から主張だっけ。
家には誰にもいないし、出るか。
コミュ障ではありませんように。
「はい?」
開けるとそこには、変な格好をした女の子がいた。
「君は今から、魔界に行くの」
「...........は?」
何を言い出すんだ、こいつは。
あほか?中2病か?
とりあえず病院に行った方が...
「時空の扉よ。我々を魔界に連れていけ。」
「ああああああああああああああああああああああああああ」
呪文を唱えた女の子は、突如現れた扉に俺の手をひいて駆け出した。
ついた先は_________________
異世界だった。
日本ではない。...どこだ?
「さてと、着いたことだし、学校に行かなきゃ」
「いやいやいやいや!!まず説明してくれよ!!」
「あー、うん、そうだね。まず、ここは魔界。魔王とか魔法使いとか怪物とかうじゃうじゃいるよ。」
そして、俺は魔法大学校に行かなければいけないこと、自分は俺を連れてくる俺のパートナーのようなもの、名前はルナ·スカーレットということを教えてくれた。
ルナは、制服を身にまとい、ぶっちゃけ...可愛い。
ポニテとか俺のツボ...!
「じゃあ、この服に着替えてね」
差し出されたのは、ルナと同じような制服。
シャツにネクタイ、ケープにズボンにブーツ。
まさにオタクが読むような本に出てきそうな服だった。
別にそれを格好いいと思ったし、気に入ったんだけど。
「先生!連れてきました!」
何故か自慢したげなルナの顔。
「ふむ、いいじゃないか」
「でしょう!?私にしてはやりましたよね!?」
「....この少年の名前は」
「あ、えーと....」
「...一宮風真」
「じゃあ、フーマね!!」
ルナが言うこの学校は、俺みたいに連れてこられた人間や元々いた生徒達が通う魔法大学校だった。