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おもむろにDシリーズ3
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彼が俺のためにしてくれること。
毎日同じ時間においしいコーヒーをいれてくれる。
いつの間にか俺専用となったカップは
ほわほわと優しい湯気をたてて
朝を告げるのだ。
そして彼は彼女を撫でながら、独り言みたいな昨日の経過を話して
(これは俺に話しているのではなく、彼女に対する敬意を表すものらしいが)
にっこりと笑う。
「おはよう。」
こくりと一口飲めば
お気に入りの豆の香りが馨しく
俺の身体に沁みていく。
作品名:
おもむろにDシリーズ3
作家名:
はづき