陽と少女
陽と少女の物語
銀の湖に照らされた
暗い地面にしゃがみこみ
両手でかかげた水晶玉を
少女は一人見つめてた
少女のかかげた水晶玉は
きれいな きれいな 水晶玉で
明るく光るそれを持ち
少女は静かに立ち上がる
湖の周りを照らす様に
水晶を持って少女は歩く
暗い地面は光を浴びて
次第にぽかぽか暖まる
湖が暗くなった頃
暗い地面に花が咲き
水晶玉はぽかぽかと
辺りを明るく照らしてた
少女が小さく回ったら
少女の背には光でできた
小さな羽がぽかぽかと
少女は明るい水晶玉を
抱えて空に飛んでった
空に光がぽかぽかと
ようやく朝がやってきた
~一週間の詩 あるいは一夜の物語 了