金と少女
金と少女の物語
金の実つけた樹々映す
銀に輝く湖を
腰に鏡をぶら下げて
のぞき込んでる少女が一人
少女の腰の鏡はとても
きれいな きれいな 鏡であって
鏡を両手に持ち直し
少女は静かに立ち上がる
湖の周りに銀色を
鏡で反射し少女は歩く
光を浴びた金の実は
強くぴかぴか輝いた
すべての金の実輝いて
少女が鏡を降ろす頃
銀の湖はぴかぴかと
金の明かりに囲まれた
少女が小さく回ったら
少女の背には金色の
小さな羽がぴかぴかと
少女は鏡を腰につけ
明かりを後にし飛んでった
夜空に明かりがぴかぴかと